「別無工夫」日記 by toshi fujiwara
題名は室町時代の禅僧・夢窓疎石の言葉で「別に工夫なし」。ここはそんな境地にいつか到達したい、日本ではまだ有名でない映画監督・藤原敏史が勝手に愚痴ってるブログです
3/26/2010
内田吐夢監督の墓標
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ところで 大阪での即興劇映画のプロジェクト は3月17日から3月21日の最後の撮影を終え、やっとクランクアップ。 ラストシーンはこうなりました。 『ほんの少しだけでも愛を』 ラストシーン いささか説教臭いかも知れないが、これくらいのこと言わなければ救いようがないほどやはり「おかし...
3/08/2010
近代日本:物語の不可能性と、その自己隠蔽のための似非物語という不毛
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木下恵介 『破戒』 源義経の愛人はなぜ、白拍子の静御前でなければならなかったのか? 室町時代に将軍の寵愛を受け能楽を創始したのは、傀儡の身分であり猿楽師であった観阿弥・世阿弥の親子である。 歌舞伎を創始した出雲のお国は、京都四条河原で興行した。この女歌舞伎はやがて幕...
2/28/2010
国際交流基金のフィルム・コレクション
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小栗康平 『泥の河』 昨日から、アテネ・フランセ文化センターで、 『To each his own Japanese Cinema 世界のなかの日本映画』 と題して、国際交流基金が過去数十年に渡って蒐集してきた日本映画の字幕入りプリントを使った上映プログラムを開催中だ。 昨年の事...
2/04/2010
日本という泥沼
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表題は、 遠藤周作 の小説 『沈黙』 で、自身が元は切支丹、今は棄教して切支丹弾圧の陣頭指揮をとる長崎奉行・ 井上筑後守 が、踏み絵を踏んだ主人公のポルトガル人司祭に、日本でキリスト教が失敗した本当の理由を語るときに、苦々しく口にする言葉である。 遠藤周作 (3.27.1923...
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