最新作『無人地帯 No Man's Zone』(2012)
〜福島第一原発事故、失われゆく風景、そこに生きて来た人々〜
第62回ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式出品作品

4/02/2009

Jeanne Dielman, 23 Quai du Commerce, 1080 Bruxelles

シャンタル・アケルマン監督のとんでもない傑作が、今週末日仏学院で上映です。

『ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン』1976

 2009年04月04日(土) 16時00分
 2009年04月05日(日) 13時30分
東京日仏学院・エスパスイマージュにて
http://www.ifjtokyo.or.jp/agenda/evenement.php?evt_id=1368


まさに「覚悟せよ」と言わなければならないようなとんでもない映画。どうとんでもないかと言うと、ある意味でこの映画の「典型的」と言えるワンシーンの抜粋をyoutubeで見つけました。



ウェブ上で抜粋だけみると「なんだこりゃ」と思われるかも知れませんが、これがフィルムで、映画館で見ると、なんというか…まさにhaunting、「取り憑かれる」ような映画とはこのことか…。

もしかして日本初上映じゃない? 少なくとも10数年前にアメリカの大学で見たっきりの僕には、日本で見た記憶がない…。必見です。

同じ週末にはファスビンダー『自由の代償』も上映。主婦売春のフェミニズム的観察に同性愛×マルクシズム的社会批判映画だから、性的視点による過激政治映画二本立てと言ってしまえばそれまでになちゃうが、前者は現代的な実存の本質的な孤独について、後者は恐ろしく切ない恋愛の不可能性についての、どちらも「愛」をめぐる傑作でもあり、とにかく傑作。日仏学院映画担当・坂本さんも相変わらず、やるなぁ。

そのシャンタル・アケルマンがイタリアのペサロ映画祭で見て絶賛した拙作『ぼくらはもう帰れない』が、明日の金曜日に大阪でアンコール上映です。

ペサロでは上映後ももの凄く気難しい顔で質疑応答のときも怒ったような顔で席にいて、晩飯どきにレストランでつかつかと怖い顔してこっちの席に来るから、怒られるのかとビクビクしてたら、「聞きなさい! 素晴らしい映画だったわ、大好きよ」だって。


4月3日(金)14:00〜 中崎町・プラネット+1にて
http://www.planetplusone.com/cinetlive/2009/

中崎町はこの映画を見るにはなかなかふさわしい街ですが、それにしてもそろそろ真面目に公開しないとなぁ…。見逃した方はプラネット+1にリクエストして下さい(笑)。フィルムはまだ大阪にあるんで。

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